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1.楮作り
和紙の原料には三椏、がんぴなどもあるが、黒谷の和紙は主に楮(黒谷では「かご」と呼ぶ)を使う。
苗を作り、その年の秋か翌春に本畑に移せば、次の秋には刈取れる太さに育つ。紙になるのは原木の約5%に過ぎない。
2.楮切り
霜が降って葉が落ちると、まだ雪のこないうちに刈取る。
3.楮小切り
長い楮の木を一定の長さに揃え、枝を払って20キログラムくらいの束にする。
4.楮蒸し
皮を取り易くするため、「こしき」と呼ぶ大きな桶に楮の束を一杯につめこみ、大釜の上にかぶせて蒸気で蒸す。
5.楮へぎ
蒸した楮がまだ熱いうちに皮をとり、充分乾燥させて保存する。これを順次紙にしていく。
6.楮もみ
乾いた黒皮を川に1日ほど浸し足でもんで皮を削りやすくする。昔は寒中でもみな素足で川に入った。
7.楮そろい
小さな包丁で表皮と疵を取って白皮の上等な部分だけにする。美しい紙を作るためには全作業の半分近くをこの工程に費やす。白皮にした楮は、流れでゆすいで干し冬は雪や太陽にあてて晒す。
8.煮ごしらえ
煮る前にもう一度、川に二昼夜ほど浸して晒すとともに柔らかくする。これによって白皮は一層美しさを増す。
9.楮煮
大釜の湯にソーダ灰を入れ楮の束をほぐしながら入れていく。強火で1時間くらい、上下を返してまた1時間くらい炊き、火を止めて30分から1時間蒸す。
上質の紙にはむかしながらの木炭を用いる。
10.楮みだし
柔らかくなった楮を清流の中で水洗いして灰のあくと小さな塵を取り除く。
11.紙たたき
楮の繊維をたたいてほぐす。
特別な紙は手で、普通は動力の臼で1時間位たたき、ビータという機械でほぐして、どろどろの綿状にした後水を切ると紙素ができる。
12.さなてぎ
糊料とする「とろろあおい」の根を水洗いし、平らな石の上で木槌でたたきつぶして布袋でこす。
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